ローカル万歳


猫髭うたたね舎のまわりの田んぼに、
水が入った途端、
カエル合唱団の団員が急増。
夜間練習にも余念がありません。
これはなかなかな音量だぞ。不眠症になっては大変だ。

と思っていたところに、玄関あけたらお客様。
「ゴメンダケロ」とでも言いたそうな、
そのポーズ、そのまなざし。

実はここの団員達、私が夜に歌の練習をしていると、
調子をあわせて一緒に歌い出したり、
聞き入ったりもしている様子。
まぁ、ここは仲良くいきましょうね。


ミュージックマガジン6月号に
新譜「猫の真珠」が掲載されたのですが、
その記事の結びが、山口県に移住した私について、

「こうして、地に足のついたアーティストが
 ローカル発でもっと増えて欲しいなと思う」。

ありがとうございます。
そして、私も同感!

(あえて「ローカル発」というつもりもないけど)
すべてにおいて、
東京発が、えらいわけではありませんし、
ローカルにもいいモノはあるのです。

作り手側も受け手側も、思い込みをとっぱらって
その目で、耳で、心で、確かめて欲しいと思うのです。

普段の月


先日の皆既月食はお天気のこともあって
見ることができなかったけど、
普段の月だって、十分に美しいんだから。
昨夜の月は、小さな山々が連なる向こう側で
にっこりとほほえんでいて、
声をかけたくなったので
「おーーーーーい」と、手をふった。

自分が創る歌の中には、結構「月」が出てくる。
今日も、笹子さんとのライブの曲を、
ひとり、練習していたら、
あっちこっちに「月」が出てきた。
それも、いろいろな状況での「月」。
自分の中に、いつもあるのかもしれないなぁ。

いよいよ来週火曜日です。
笹子重治さんとのデュオライブ@大阪。
ちょこりちょこりと、ご予約の追加を頂いていますが、
まだお席ありますので、
安心してお越しくださいネ。

こころがまえ


元旦の日も忘れずに、
SNSに投稿した「今日はこんな日」。
「『手書きの猫イラスト』を写した写真」を
毎日投稿しているのです。

イラストと共に書いた言葉は、
迷った末の、今年の心構え。
「自分の心に正直に」。

その後、散歩がてら近所の神社に行ったら
ひとっこひとりおりません。
宮司さん巫女さんも、だーれもおりません。

おみくじは、賽銭箱の横に置いてあり、50円。
「お金は賽銭箱に入れて下さい」と書いてあるので、
お参りと兼ねて50円玉をシュート。

手にしたおみくじは「吉」でした。
読み進めると、書いてあるではありませんか
「こころ、すなおにあるべき」みたいなことが!
そうでないと災いが起こるから注意せよ、と。

自分の内側から出てきた言葉と、
神様からのアドバイスが同じなんだから、
今年は、やっぱり、そうしましょ。


というわけで、
わたくし、戌年でありながらも猫人間、
2018年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 →帰る頃は少しだけ賑わっていました

オカシナ自分


スーパーに買物に行ったら、レジの店員さん全員が、
頭にカチューシャ(ヘアバンド)をしていた。
その先に、それぞれへんてこりんな飾り物が付いている。
どうやら、間近に迫ったハロウィンの仮装らしい。

年齢・性別問わず、もれなく装着が義務付けられているらしく、
おっちゃんの店員も、薄い頭にカチューシャをしていた。
全然似合っていなくて、本人からは嫌々なオーラも出ていて、
なんだか哀しくなった。
しょうもないことでも、嫌なものは、嫌なんだよなぁ。
私だったら、嫌なことさせられるなら、すぐ辞めちゃう。


そう、私は、やりたくないことは、やらない、できない。
自分の想いとは別に、
上からの指示で決められたことをやるのは、とにかく苦痛だ。
だから、組織や会社の類に、ちょっとはいたことがあるけれども
不向きなことを、自分がよく知っている。

些細なことでも、やりたくないことは、やりたくないのだ。
逆に、やりたいことは、とことんやる、やってしまう。
シンガーソングライターなんていうのは後者だ。

子供時代のあたたかな家庭環境と、
鬱にはなり得ないと周りから言われている、超おおらかな性格で、
一般社会と折り合いをつけて、うまいこと生きていける
……ように見られがちなのだけど、こうして考えてみると
実は、かなり頑固でワガママで偏っていて、おかしいことに気づく。

歳を重ねるごとに、この傾向が強まっているような気もする。
でも、まぁ、いいか。
生きてゆくことは、会社の為でも仕事の為でもお金儲けの為でもない。
自分の為に、生きていくしかないんだから。
そういっている間に、もうすぐまたひとつ歳を重ねるわけで。


それにしても、いつから私の誕生日は、
謎の仮装大会の日になっちゃったんだろう。

男女の違い


猫髭うたたね舎・民泊ブームは続いています。
この秋のお客様、6組中、
現在は5組目のお客様が宿泊中。
(お客様と言っても、放置プレイなんですけど)

人が集えば、そこでいろいろな会話がうまれます。


とにかく、喋る、喋る、喋りまくる。
お互いが、弾丸のように、
どうでもいいことも、どうでもよくないことも
「喋る」。

あ、これは、女性の場合。


男性は、というと、
なんかちょっとイメージが違う。

ああだこうだと、内容を順序だてて、
自分の考えを述べる。
会話のやりとりというよりも、
相手に伝えるって感じ。

あ、これ、いわゆる「語る」ってことか。


女性は「喋る」のが好き。
男性は「語る」のが好き。

そうゆうもんみたい。


今週末の連休は、山口でイベント出演。
11月は、関西ライブ3days。
12月は、関東に出向くことが決まりました。

それぞれの土地で、
喋りましょう、語りましょう、

あ、もちろん、歌いますわよぉ。

猫髭は民泊ブーム

朝晩が、だいぶ涼しくなり、
一気に秋の気配です。


新しい週が始まる明日から、
猫髭うたたね舎は、来客が続きます。

一泊から五泊まで、
それぞれ宿泊数は異なりますが、
週替りで毎週、誰かがやってくるのです。

母、
姪、
ギタリスト、
ピアニスト
デュオユニット、
シンガーソングライター。

放置プレイも多発しますが、
多種多様の刺激が、とっても楽しみ。
そこから、またいろいろなものが
うまれるに違いないんだもの。

もちろん、訪れる皆々様には、
山口の良さを満喫して頂きたい。

そして、猫髭うたたね舎の
「新幹線に乗ってくる」と表現される
トイレも、満喫して頂きたい。

なになに?
意味がわからない?
猫髭うたたね舎にお越しの際には、
お話をしてさしあげましょう。


民泊ブームが一段落したら
11月は、関西へ
12月は、関東へ
歌いに行くつもりです。

お盆の前の、お見送り。

いつものように車で出かけたわけですが、
滅多にしまらない山口線の踏切で、ひっかかってしまいました。

どうせ乗客は数人だろうと思っていたら、
二両のディーゼル列車は、ほぼ満席。
ボックス席のお客さんは、缶ジュースを窓際に置いて旅気分。
そうでした、世間は、まだまだお盆休みでした。

お盆がやってくる、少し前のこと。

家族のように親しくしていた、とあるお爺ちゃんが
お空の向こうに旅立ち、最後のお見送りをしました。

亡くなってから、その日を迎えるまでのすべてが、
他では、体験したことも聞いたこともない、
形式や儀式や一般常識に一切こだわらないものでした。

それは、喪主である長男さんの考えがあってのこと。
大切はのは「想い」。

そう書くと、なんだか、わざとらしい感じがしますが、
華美ではなく、葬式仏教とは無縁の、
シンプルな、でも、大事なところはきちんと押さえた
素晴らしいお見送りでした。

お爺ちゃんの顔は、他では見たこともないような「寝顔」でした。
よく「眠っているような顔だった」ということを言いますが、
レベルが全く違うのです。
おだやかすぎて、涙の出る幕がありませんでした。
それも、喪主が葬儀屋さんに機転をきかせたお願いをしたからこそ。

他、あまり詳しくはここでは触れませんが、
私も、集まった人たちも、詳しい話を聞いた人たちも、
「自分の最期も、こうゆう風にして欲しい!」
みんな、そう思うのでした。


お爺ちゃんが、私に度々言ってたコトバ。
「一緒のお墓に入ろうや」

この口説き文句に「考えとくわぁ」と私。
どっちにしても、私は当分こちらにいるので、
返事はまだまだ保留でね。

でも、おもろかったお爺ちゃんのことを、
度々思い出しては、笑っているからね。