最大公約数


のうみその具合が、
とっちらかっていた一ヶ月前と、だいぶ違う。
随分とスッキリしている。

大阪、兵庫、愛知、京都、広島……
いろいろな土地で歌ったり
いろいろな人と出会ったり
いろいろな人にお世話になったりして。
山口に戻ってからも、いろいろと思うことがあったりして。

体裁だけ整っているような、
見た目がステキなものには興味がなくて、
例え、ずっこけでうすっぺらな生き様でも、
嘘がない自分らしい表現をしたい。
改めてそう思ったし、
自分らしいやりかたみたいなものが見えてきた。

と、同時に、共感性についても考える。
もっとお客さんを増やしたいのなら、多くの共感を得る必要がある。
センスの最大公約数をとるような、そんな方法が適しているのだと思う。

あれ? そもそも、私、最大公約数の表現、のぞんでないじゃん。
だから、そっか、うふふふふ。
お客さまが、どばっと増えるわけないじゃん。
とっくにわかってることなんだけれども、なぜか強く実感した、昨夜。
「結果として」共感してくれる人が増えるのが、一番ありがたい。
うん、それが一番ありがたい。

    1. +

楽曲依頼などは、自己表現とは違うので、
きちんとニーズにあわせて創作致します。
ご安心くださいネ。

音楽の星


お江戸から、歌唱のお仕事を頂きました。
歌以外のすべての音、つまり、カラオケは
別の音楽家の方がアレンジをしてくださっていて
私は、猫髭うたたね舎で、歌だけを録音するのです。
昨日、その音楽家さんのお名前をお聞きする機会があり、
驚きました。
そのかたと私は、音楽の恩師が同じ、
言うなれば、門下生同士だったのです。

さっちゃん3歳。いやいやながらピアノを習い始め、
小学生の頃、姉がやっていた電子オルガンの方が楽しそうだから、
と、気まぐれにそちらに転向し、
大好きな松本零士作品の、ヤマト、999、1000年女王などを
耳コピして演奏することに没頭し、
そうかと思えば、中学生時代は、テレビドラマの影響で
「高校生になったらバンドを組んで女性ドラマーになる」と言い出し、
ドラムを習いだす始末。
ピアノ、電子オルガン(ヤマハでいうところエレクトーン)、ドラム、
すべて、恩師のご自宅に通って教えて頂いたのですが、
気まぐれにあれこれと熱中する私をとがめもせず、
とにかく自由にやらせてくれたのです。
恩師の広い心と柔軟な対応があってこその、今の私、なのです。

今回の音楽家さんとは、
恩師と関わっていた年代が違うため、今まで面識はなかったのですが、
私は一方的に、つながりを知っていたので、
この嬉しいご縁のことを、ご挨拶のメールにも添えました。
そして、しばしの間、恩師の思い出ばなしに花が咲きました。

恩師は14年前に、お空にのぼって音楽の星になりました。
私は、あの時、感謝の気持ちを一言も伝えていなかったことを
激しく後悔しました。
そこから「ありがとう」という歌がうまれました。

あぁ、そうか、ちょうどお盆だものね。
後藤先生、ご自分が話題に出て喜んでいるかしら。
あちらでも、音楽と一緒に過ごしているかしら。
私達 門下生は、こちらで音楽と一緒に元気にしていますヨ。
今夜はお星は見えるかな。

ローカル万歳


猫髭うたたね舎のまわりの田んぼに、
水が入った途端、
カエル合唱団の団員が急増。
夜間練習にも余念がありません。
これはなかなかな音量だぞ。不眠症になっては大変だ。

と思っていたところに、玄関あけたらお客様。
「ゴメンダケロ」とでも言いたそうな、
そのポーズ、そのまなざし。

実はここの団員達、私が夜に歌の練習をしていると、
調子をあわせて一緒に歌い出したり、
聞き入ったりもしている様子。
まぁ、ここは仲良くいきましょうね。


ミュージックマガジン6月号に
新譜「猫の真珠」が掲載されたのですが、
その記事の結びが、山口県に移住した私について、

「こうして、地に足のついたアーティストが
 ローカル発でもっと増えて欲しいなと思う」。

ありがとうございます。
そして、私も同感!

(あえて「ローカル発」というつもりもないけど)
すべてにおいて、
東京発が、えらいわけではありませんし、
ローカルにもいいモノはあるのです。

作り手側も受け手側も、思い込みをとっぱらって
その目で、耳で、心で、確かめて欲しいと思うのです。

普段の月


先日の皆既月食はお天気のこともあって
見ることができなかったけど、
普段の月だって、十分に美しいんだから。
昨夜の月は、小さな山々が連なる向こう側で
にっこりとほほえんでいて、
声をかけたくなったので
「おーーーーーい」と、手をふった。

自分が創る歌の中には、結構「月」が出てくる。
今日も、笹子さんとのライブの曲を、
ひとり、練習していたら、
あっちこっちに「月」が出てきた。
それも、いろいろな状況での「月」。
自分の中に、いつもあるのかもしれないなぁ。

いよいよ来週火曜日です。
笹子重治さんとのデュオライブ@大阪。
ちょこりちょこりと、ご予約の追加を頂いていますが、
まだお席ありますので、
安心してお越しくださいネ。

こころがまえ


元旦の日も忘れずに、
SNSに投稿した「今日はこんな日」。
「『手書きの猫イラスト』を写した写真」を
毎日投稿しているのです。

イラストと共に書いた言葉は、
迷った末の、今年の心構え。
「自分の心に正直に」。

その後、散歩がてら近所の神社に行ったら
ひとっこひとりおりません。
宮司さん巫女さんも、だーれもおりません。

おみくじは、賽銭箱の横に置いてあり、50円。
「お金は賽銭箱に入れて下さい」と書いてあるので、
お参りと兼ねて50円玉をシュート。

手にしたおみくじは「吉」でした。
読み進めると、書いてあるではありませんか
「こころ、すなおにあるべき」みたいなことが!
そうでないと災いが起こるから注意せよ、と。

自分の内側から出てきた言葉と、
神様からのアドバイスが同じなんだから、
今年は、やっぱり、そうしましょ。


というわけで、
わたくし、戌年でありながらも猫人間、
2018年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 →帰る頃は少しだけ賑わっていました

オカシナ自分


スーパーに買物に行ったら、レジの店員さん全員が、
頭にカチューシャ(ヘアバンド)をしていた。
その先に、それぞれへんてこりんな飾り物が付いている。
どうやら、間近に迫ったハロウィンの仮装らしい。

年齢・性別問わず、もれなく装着が義務付けられているらしく、
おっちゃんの店員も、薄い頭にカチューシャをしていた。
全然似合っていなくて、本人からは嫌々なオーラも出ていて、
なんだか哀しくなった。
しょうもないことでも、嫌なものは、嫌なんだよなぁ。
私だったら、嫌なことさせられるなら、すぐ辞めちゃう。


そう、私は、やりたくないことは、やらない、できない。
自分の想いとは別に、
上からの指示で決められたことをやるのは、とにかく苦痛だ。
だから、組織や会社の類に、ちょっとはいたことがあるけれども
不向きなことを、自分がよく知っている。

些細なことでも、やりたくないことは、やりたくないのだ。
逆に、やりたいことは、とことんやる、やってしまう。
シンガーソングライターなんていうのは後者だ。

子供時代のあたたかな家庭環境と、
鬱にはなり得ないと周りから言われている、超おおらかな性格で、
一般社会と折り合いをつけて、うまいこと生きていける
……ように見られがちなのだけど、こうして考えてみると
実は、かなり頑固でワガママで偏っていて、おかしいことに気づく。

歳を重ねるごとに、この傾向が強まっているような気もする。
でも、まぁ、いいか。
生きてゆくことは、会社の為でも仕事の為でもお金儲けの為でもない。
自分の為に、生きていくしかないんだから。
そういっている間に、もうすぐまたひとつ歳を重ねるわけで。


それにしても、いつから私の誕生日は、
謎の仮装大会の日になっちゃったんだろう。

男女の違い


猫髭うたたね舎・民泊ブームは続いています。
この秋のお客様、6組中、
現在は5組目のお客様が宿泊中。
(お客様と言っても、放置プレイなんですけど)

人が集えば、そこでいろいろな会話がうまれます。


とにかく、喋る、喋る、喋りまくる。
お互いが、弾丸のように、
どうでもいいことも、どうでもよくないことも
「喋る」。

あ、これは、女性の場合。


男性は、というと、
なんかちょっとイメージが違う。

ああだこうだと、内容を順序だてて、
自分の考えを述べる。
会話のやりとりというよりも、
相手に伝えるって感じ。

あ、これ、いわゆる「語る」ってことか。


女性は「喋る」のが好き。
男性は「語る」のが好き。

そうゆうもんみたい。


今週末の連休は、山口でイベント出演。
11月は、関西ライブ3days。
12月は、関東に出向くことが決まりました。

それぞれの土地で、
喋りましょう、語りましょう、

あ、もちろん、歌いますわよぉ。