タマゴの花

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元号二日目のこと。
来週末に迫った地域活性化コンサートの「打合せ」と称した
キムチ鍋大会を我が家で開催した際、
すずらんの花束をお土産に頂きました。
「んまぁ!可愛らしい!」
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と思うと同時に、一気に記憶が蘇ったのが
いつぞやの夢に出てきた「タマゴの花」。
夢の中で散歩をしていたら「タマゴの花」を発見したのです。
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一見、巨大すずらんで、
すずらんの花のひとつひとつの部分が、
タマゴなのです。
タマゴの下の部分の殻が、
すずらんの花のように、少し開いていて(割れていて)、
にも関わらず、中身は垂れてくることはなく、
めじべのように、黄身がちゃんとくっついているのです。
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「へ~~、こんな花があったんだ!
 起きたら、早速ネットで調べなくちゃ!」
と、夢の中であることを認識しながらも、
めちゃくちゃな思考の私。
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当時、このことをすぐに歌にしました。
タイトルは「卵の花」。
卯の花」じゃないんだよと、ひとりほくそ笑んだものの
作品としての出来がイマイチで、
陽の目を見ることはありませんでした。
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キムチ鍋以外、ほとんど予定を入れずに過ごしている、
この度の、超大型連休。
のんきに過ごしながらも、実は新しい歌を煮詰めています。
皆さんが、あちこちでGWを満喫している中、
地味な作業を続ける私………でも、こうゆうの、好き♡
今回は、ボツにしないぞ。
すずらんさん、見守っていてね。
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そして、連休が明けたら、
山口と首都圏で本番なのだー!

ニュータウン桜通り〜落合家の八重桜

野も山も街も、桜であふれていますね。
いい季節です。
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SNSの、たくさんの写真を楽しみつつ、
同時に、素直に思っちゃうのです。
「ウチの桜、本当に綺麗だったなぁ」。
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ニュータウン桜通り」という歌を作るきっかけになった、
落合家の庭の、八重桜。
その美しさを、皆さんにも勝手におすそわけしたくなって
母が撮っていた写真を、Youtubeにアップしました。
もちろん「ニュータウン桜通り」の歌も一緒です。
是非、見て、聞いて、春を味わってください。
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その桜、今年は、ひとつも蕾をつけずに、
静かに役目を終えようとしています。
数年前に病気になってしまったのです。
でも、植木鉢には、挿し木の桜のこどもたち。
ちっちゃな枝を、空に向かって一生懸命のばしています。
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「生きる営みを何度も繰り返す ニュータウン桜通り
 散る花びらに おだやかな命は
 小さくうなずいている
 静かに受け止めている」
    (「ニュータウン桜通り」より

一番の強さ

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名ギタリスト・笹子重治さんとの首都圏3DAYSが無事に終了。山口宇部空港に到着後、長年愛用したキャリーケースがとうとう………壊れました。ツアー中、なんとか頑張ってくれてありがとう。

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今回は、ライブの日も、ライブでない日も、沢山の、懐かしい友人知人に逢い、こどもの頃や、若い時を振りかえるきっかけになりました。

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さっちゃんは、実はあんまり笑わないこどもでした。決して不満なわけじゃなく、単に優等生でいたかったんですね。そのことを、今は、アホだなぁ~~ハハハ~と、笑えます。ありのままの自分でいれば、失うものもないし、気持ちがいい。アホはアホでいいんです。ハハハハ~。

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ライブ最終日。初めて私の歌を聞いた女性のお客様が話しかけてくれました。

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「さとこさん、こんなに明るい感じなのに、それとは裏腹に、

 なんで、こんなに胸が苦しくなるんだろう。

 なんで、こんなに涙が出そうになるんだろう。

 なんで、こんなに伝わってくるんだろう。

 ……どんなコンセプトで活動してるんですか?」

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音楽ではないけれども、同じく人前に立つことがあるとのこと。私の自己表現に、とても興味を持ってくれたようです。

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「コンセプト………考えたこと無いけど、気をつけてるのは、

 嘘がないようにってことでしょうかぁ。」

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彼女に言いながら、改めて思いました。ひと、それぞれの、本音が、一番、強いし、伝わると思うのです。

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おっしゃ~~。というわけで、これからも猫人間でいくぞ~~。にゃーーーー!

 

 

 

カミングアウト

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知り合って2年。同世代である、そのヒトの、生い立ちや現在の生活など、約40年の歴史を、本人の口から聞くことになった。もうこれ以上、黙っていられない、と思ったようだ。

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愛情のない悲しい出来事が次々と起こり、人を信用することができなくなっていた人生。周りのコミュニティは決して良くはなく、音楽や芸術とはほど遠い。

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そんな中、ひょんなきっかけで私とつながり、今や、熱心に歌について学んだり、ライブを聞きに来る。私のそのヒトに対する印象はもともと「真面目で純粋」だったので、そのヒトの歴史を知った時、本当に驚いた。そこまで辛い人生を過ごしながら、ここまでピュアな部分を汚さず持っていられるなんて!

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本当に思う。学歴とか、職業とか、肩書とか、そんなのはどうでもいい。大事なのは、そのヒト、そのもの。そのヒトの、心、の、ありよう。それだけだ。

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私は、恵まれた家庭に育ったし、こうして、好きなことを生業にしている。辛いことは、少ない方だと思う。間違っても、おごらず、たかぶらず、心、の、ありよう、それを大事にして、人生後半戦を、引き続きやってゆきたい。やってゆかなくちゃ。

順位交代


2019年も、もう三日目ですね。
今日は、箱根駅伝をパソコンのライブ中継で満喫しました。
姪っ子が東海大学体育学部に行っているので、東海大学を応援。
そしたらなんと初優勝!かつ大会新記録ではないですか!
若者たちの頑張りに、目頭が熱くなりました。
はてさて、そんな立派なオバチャン世代、真っ只中なせいでしょうか、
1日の集中力や作業量が、少しずつ減ってきました。
今までのやり方では、そうそう前には進みません。
そこで、やりたいこと、やるべきことの
優先順位や、時間のかけかたを見直してみました。
何が本当は大事なのか。
後回しして、おろそかになっていることはないか。
よくよく自分に問いかけてみると、
案外大事なところでの順位交代がありました。
そして、新たに出た順位のもと、
順位の高いものは、じっくりと納得のいくまでやり、
順位の低いものは、前向きに手を抜くことにしました。
もともと、完璧主義とは逆な性格。
やる時はやる、やらない時はやらない、ということで、
メリハリをもって、過ごしてみようと思います。
よし、私も今年は初優勝を狙うわよ〜!
(何に対してだ!?)

「湯・湯・猫」

「センセのおうち、戸建で寒いでしょう?」と
歌の生徒さんが、小さい湯たんぽをくれました。
通気性抜群、築45年の我が家は、確かに寒く、
エコな湯たんぽ生活にありがたく突入。

そんなことをSNSに投稿したら、
漢字では「湯湯婆」と書くのだと友人が教えてくれたのですが、
気になって、名前の由来を調べてみました。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが……
中国では唐の時代に「湯婆」(tangpo)として存在していたそうです。
そして「婆」は、おばあちゃんじゃなくて、「妻」のことだそうで、
「妻の代わりに抱いて暖をとること」を意味しているそうなのです。

んまぁ!ということは、
もともとは、妻を抱いて、暖をとっていたわけですね!
人肌って、あったかいですものね〜。
なんだか、その由来を知っただけでも、
うふふふふ〜っ、と、十分あったか〜い気持ちになりました。

ちなみに日本では「湯婆」のままでは意味が通じないために
「湯」が付け加えられて、現在の「湯湯婆」になったとか。

頂いた湯湯婆は、ぬいぐるみのような猫の専用カバーがついていて
本物を抱きしめているようなぬくぬく感がたまりません。
仕事部屋の膝の上や、布団の中や……最近はいつも一緒。
このコを漢字で書くなら、まさに「湯湯猫」。
読めないけど!

最大公約数


のうみその具合が、
とっちらかっていた一ヶ月前と、だいぶ違う。
随分とスッキリしている。

大阪、兵庫、愛知、京都、広島……
いろいろな土地で歌ったり
いろいろな人と出会ったり
いろいろな人にお世話になったりして。
山口に戻ってからも、いろいろと思うことがあったりして。

体裁だけ整っているような、
見た目がステキなものには興味がなくて、
例え、ずっこけでうすっぺらな生き様でも、
嘘がない自分らしい表現をしたい。
改めてそう思ったし、
自分らしいやりかたみたいなものが見えてきた。

と、同時に、共感性についても考える。
もっとお客さんを増やしたいのなら、多くの共感を得る必要がある。
センスの最大公約数をとるような、そんな方法が適しているのだと思う。

あれ? そもそも、私、最大公約数の表現、のぞんでないじゃん。
だから、そっか、うふふふふ。
お客さまが、どばっと増えるわけないじゃん。
とっくにわかってることなんだけれども、なぜか強く実感した、昨夜。
「結果として」共感してくれる人が増えるのが、一番ありがたい。
うん、それが一番ありがたい。

    1. +

楽曲依頼などは、自己表現とは違うので、
きちんとニーズにあわせて創作致します。
ご安心くださいネ。