ことりたちの声

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この季節は、毎日のようにウグイスの歌が響きわたります。
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♪ ホ~~~~~~~~ ホケキョ
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なんともいえないクレッシェンドのついた、ホ~~~~~~~ の ロングトーン。そして、そのあとの、ホケキョ という短めのフレーズ。完璧に、このフレーズを歌いこなしています。「あ~~いい声」と、つい感嘆の吐息。日々この贅沢なBGMを満喫しているわけです。
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ある朝、ベランダで洗濯物を干していた時のこと。小鳥さんたちが五羽ほど飛んできて、近くの電線に止まりました。そしておしゃべりを始めたのです。が。
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ギャー ギャー  ギャー ギャー  ギャー ギャー
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久しぶりに間近で聞いた、ウグイス以外の鳥の声。「ウグイスと違って、なんて……きたない、声。。。。同じ鳥なのに、えらい違いだわ。。。」ちょっと眉間にしわを寄せた、嫌な私がいるではありませんか。
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小鳥さん達に罪はありません。かれらだって、ウグイスみたいに歌っているのかもしれません。
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声質はそれぞれ個性なのだし、ハスキーだっていいじゃない。得意分野だっていろいろなんだし。人間だって、そうじゃんよ。そうだそうだ、ウグイスだって、あんなに綺麗な声だけど、本当は嫌なヤツかもしれないし(そんなことはないと思うけど)。一瞬にして、いろんな言葉が頭の中をめぐりました。
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この小鳥さん達は、あとで考えるに、ムクドリだと思うのですが、何かを威嚇していたのかもしれません。何を?私のような考えの人間を。ちょっぴり反省モードです。

とあるママの愚痴

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先月後半、横浜の実家滞在時に、あるヒトから聞いた話。そのヒトが、喫茶店でランチを食べていると、近くの席のママ友軍団のお喋りが耳に届いたそうです。あるママが語った、我が子(小学生)の愚痴。これが………
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「ウチの子が、読書が好きで、困っている。
おこづかいで本を買ってしまう。
だから、本を読むなと言っている。
すると、布団の中で隠れて読んでいる。
本当に困る。」
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………………なんということでしょう。
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話のニュアンスからして、その本が、漫画などではなく、(漫画だって充分素晴らしい作品があるけど)真面目そうな本であること、また、読書自慢をしたいのではないこと、は、明らかだったそうで。
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活字離れが進んでいる昨今、こどもが、本が好きで好きでたまらない、なんてどれだけ素晴らしいことなんでしょう!なのに、それを阻止する親って、、、。
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意味不明の思考に、そのヒトは怒りをいだきつつ、つい、ママの顔を見たそうです。「自分は本なんか読んでこなかったんでしょう!ほんっと、アホげな顔してた!」
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その子は、これからどう成長してゆくのか。逆境をバネにするのか。それとも、飲み込まれてゆくのか。痛ましい事件が多い中、いろいろと思考がめぐります。
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山口に戻ると、昼はウグイス、夜はカエル、の、大合唱。放置していた庭のネギは、身長1メートルになっていました。今週末は、福井、神戸へ、歌いに行きます。

タマゴの花

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元号二日目のこと。
来週末に迫った地域活性化コンサートの「打合せ」と称した
キムチ鍋大会を我が家で開催した際、
すずらんの花束をお土産に頂きました。
「んまぁ!可愛らしい!」
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と思うと同時に、一気に記憶が蘇ったのが
いつぞやの夢に出てきた「タマゴの花」。
夢の中で散歩をしていたら「タマゴの花」を発見したのです。
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一見、巨大すずらんで、
すずらんの花のひとつひとつの部分が、
タマゴなのです。
タマゴの下の部分の殻が、
すずらんの花のように、少し開いていて(割れていて)、
にも関わらず、中身は垂れてくることはなく、
めじべのように、黄身がちゃんとくっついているのです。
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「へ~~、こんな花があったんだ!
 起きたら、早速ネットで調べなくちゃ!」
と、夢の中であることを認識しながらも、
めちゃくちゃな思考の私。
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当時、このことをすぐに歌にしました。
タイトルは「卵の花」。
卯の花」じゃないんだよと、ひとりほくそ笑んだものの
作品としての出来がイマイチで、
陽の目を見ることはありませんでした。
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キムチ鍋以外、ほとんど予定を入れずに過ごしている、
この度の、超大型連休。
のんきに過ごしながらも、実は新しい歌を煮詰めています。
皆さんが、あちこちでGWを満喫している中、
地味な作業を続ける私………でも、こうゆうの、好き♡
今回は、ボツにしないぞ。
すずらんさん、見守っていてね。
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そして、連休が明けたら、
山口と首都圏で本番なのだー!

ニュータウン桜通り〜落合家の八重桜

野も山も街も、桜であふれていますね。
いい季節です。
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SNSの、たくさんの写真を楽しみつつ、
同時に、素直に思っちゃうのです。
「ウチの桜、本当に綺麗だったなぁ」。
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ニュータウン桜通り」という歌を作るきっかけになった、
落合家の庭の、八重桜。
その美しさを、皆さんにも勝手におすそわけしたくなって
母が撮っていた写真を、Youtubeにアップしました。
もちろん「ニュータウン桜通り」の歌も一緒です。
是非、見て、聞いて、春を味わってください。
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その桜、今年は、ひとつも蕾をつけずに、
静かに役目を終えようとしています。
数年前に病気になってしまったのです。
でも、植木鉢には、挿し木の桜のこどもたち。
ちっちゃな枝を、空に向かって一生懸命のばしています。
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「生きる営みを何度も繰り返す ニュータウン桜通り
 散る花びらに おだやかな命は
 小さくうなずいている
 静かに受け止めている」
    (「ニュータウン桜通り」より

一番の強さ

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名ギタリスト・笹子重治さんとの首都圏3DAYSが無事に終了。山口宇部空港に到着後、長年愛用したキャリーケースがとうとう………壊れました。ツアー中、なんとか頑張ってくれてありがとう。

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今回は、ライブの日も、ライブでない日も、沢山の、懐かしい友人知人に逢い、こどもの頃や、若い時を振りかえるきっかけになりました。

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さっちゃんは、実はあんまり笑わないこどもでした。決して不満なわけじゃなく、単に優等生でいたかったんですね。そのことを、今は、アホだなぁ~~ハハハ~と、笑えます。ありのままの自分でいれば、失うものもないし、気持ちがいい。アホはアホでいいんです。ハハハハ~。

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ライブ最終日。初めて私の歌を聞いた女性のお客様が話しかけてくれました。

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「さとこさん、こんなに明るい感じなのに、それとは裏腹に、

 なんで、こんなに胸が苦しくなるんだろう。

 なんで、こんなに涙が出そうになるんだろう。

 なんで、こんなに伝わってくるんだろう。

 ……どんなコンセプトで活動してるんですか?」

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音楽ではないけれども、同じく人前に立つことがあるとのこと。私の自己表現に、とても興味を持ってくれたようです。

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「コンセプト………考えたこと無いけど、気をつけてるのは、

 嘘がないようにってことでしょうかぁ。」

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彼女に言いながら、改めて思いました。ひと、それぞれの、本音が、一番、強いし、伝わると思うのです。

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おっしゃ~~。というわけで、これからも猫人間でいくぞ~~。にゃーーーー!

 

 

 

カミングアウト

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知り合って2年。同世代である、そのヒトの、生い立ちや現在の生活など、約40年の歴史を、本人の口から聞くことになった。もうこれ以上、黙っていられない、と思ったようだ。

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愛情のない悲しい出来事が次々と起こり、人を信用することができなくなっていた人生。周りのコミュニティは決して良くはなく、音楽や芸術とはほど遠い。

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そんな中、ひょんなきっかけで私とつながり、今や、熱心に歌について学んだり、ライブを聞きに来る。私のそのヒトに対する印象はもともと「真面目で純粋」だったので、そのヒトの歴史を知った時、本当に驚いた。そこまで辛い人生を過ごしながら、ここまでピュアな部分を汚さず持っていられるなんて!

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本当に思う。学歴とか、職業とか、肩書とか、そんなのはどうでもいい。大事なのは、そのヒト、そのもの。そのヒトの、心、の、ありよう。それだけだ。

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私は、恵まれた家庭に育ったし、こうして、好きなことを生業にしている。辛いことは、少ない方だと思う。間違っても、おごらず、たかぶらず、心、の、ありよう、それを大事にして、人生後半戦を、引き続きやってゆきたい。やってゆかなくちゃ。

順位交代


2019年も、もう三日目ですね。
今日は、箱根駅伝をパソコンのライブ中継で満喫しました。
姪っ子が東海大学体育学部に行っているので、東海大学を応援。
そしたらなんと初優勝!かつ大会新記録ではないですか!
若者たちの頑張りに、目頭が熱くなりました。
はてさて、そんな立派なオバチャン世代、真っ只中なせいでしょうか、
1日の集中力や作業量が、少しずつ減ってきました。
今までのやり方では、そうそう前には進みません。
そこで、やりたいこと、やるべきことの
優先順位や、時間のかけかたを見直してみました。
何が本当は大事なのか。
後回しして、おろそかになっていることはないか。
よくよく自分に問いかけてみると、
案外大事なところでの順位交代がありました。
そして、新たに出た順位のもと、
順位の高いものは、じっくりと納得のいくまでやり、
順位の低いものは、前向きに手を抜くことにしました。
もともと、完璧主義とは逆な性格。
やる時はやる、やらない時はやらない、ということで、
メリハリをもって、過ごしてみようと思います。
よし、私も今年は初優勝を狙うわよ〜!
(何に対してだ!?)