豊かな一年になりますよう。


2013年、しみじみと感じたことは
自分のあり方、そして、社会のあり方、でした。
ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチ(2012年)に
今、また心を揺さぶられます。
「人類がこの消費社会にコントロールされているのです。
私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。」
コミック「夏子の酒」では、こんなセリフがありますね。
「昔は貧乏との闘いだった。今は贅沢との闘いだ」。
東北の震災が起き、原発の問題が起こり
「お金よりも大切なものに皆が気付き始めた」と思えたのですが
権力のある人たちには、無関係のようです。
横浜で長く暮した私は、今は本州の果て、山口に住んでいます。
ほどほどの人口、ほどほどのお店。
人が、人らしく生活できる、心地良いリズムがあります。
道の駅に立ち寄れば、ご近所さんが作った新鮮なお野菜がズラリ。
お魚も、まだしばらくは安心して食べられそうです。
電子レンジをやめたら、益々食事が美味しくなりました。
栄養がしっかり摂れれば、量は多くなくても、体も心も大満足です。
時々カップラーメンを食べていた頃の、満たされない感。
あれは、音楽を始め、全てに通ずるものだと思います。
大量生産される深みのないものは、「もっと」が募るだけ。
経済のスパイラルから抜け出して、
旧き良き人間のあり方を、少しずつ取り入れたい。
2014年は、そう考えています。
皆さんにとっても、豊かな1年になりますよう。