私の場合

私の場合。
詩は、目だけで読むと
さらさらと流れていってしまいます。
つぎつぎに文字が目に入ってきて
噛み締める間もなくページをめくってしまいます。
詩は、声に出して読むと
途端に、世界が立ち上がってきます。
空気や、間合いを、感じることができます。
音や、においを、感じることができます。
声に出さないと、味わえない世界が
確実にあるのです。