ふくらんじゃう違和感

一昨日、山口から上京し、その足でササゴとサトコのリハを済ませてきました。
都内に着いてから、少し時間が空いてしまい、スマホの充電もしたかったので、
本当に久しぶりに黄色いMの飲食店に入りました。
するとそこは、私にとって、すっかり異次元空間になっていたのです。
店内は、人工的にやけにまぶしくギラギラ光っていて
レジに並ぶファミリー、若者、ビジネスマン…
レジで笑っている店員……みんな、自分とは人種が違うような……
宇宙人のように見えました。
少し、薄気味悪いような気さえしました。
直前にコーヒーを飲んだばかりだったので、「野菜生活」を注文しました。

しばらく時間をつぶし、リハ会場の最寄の駅に降り立ちました。
そこは昔は何にもなく、滅多に人も降りない駅だったのに、
ここ数年で、アウトレットショップやオシャレな飲食店が立ち並ぶ、
やけにきらびやかな場所に変わりました。
日曜日だったこともあり、こちらも、ファミリー、恋人、ステキそうなご夫婦、、、
人、人、人、であふれかえっていました。
そこをてくてくと抜けていきます。
どこのお店も、綺麗でカラフルで沢山の商品が
ショーウィンドウや店内にずら〜り並んでいますが、
小指の先ほどの興味もわかないのです。
それだけではなく、みんな、何をしに、何を求めて、
ここにやってくるのだろう?と本当に不思議に感じました。
20代の頃は、そんなことは思いもしなかったし、それなりに楽しめていたというのに、
今は、違和感が徐々にふくらんできてしまっている。
首都圏サンにとっては、そんなこと関係ないのですけれどね。
都会から離れた地域での生活を始めてみると、
わかるのです。
ほどよい町、ほどよい人口、ほどよいお店。
そこからうまれる、ぬくもりや、心の余裕、豊かさ、人間らしさ。
ずら〜り並ぶのは、個性的な形をした、美味しくて新鮮な食材たち。
「わぁ〜おいしそう〜」と自然に笑みがこぼれます。
お金には代えられない、最高の贅沢がたくさん。

日本の全員が、私みたいになってしまったら、
経済が回らなくなってしまって、えらいことになると思いますが、
それでも、もう少しみんなが首都圏から散らばって、各地域で人間力を発揮したらいいのにと思います。
笹子さんとも、そんなような話になります。
彼も、山口が大好きなようです。
だって、自転車派の笹子さん、
「佐々並音楽堂(萩市の山間部)から最寄の駅まで自転車で行ける?」
って、聞いてましたから。
(注:この地域は、完全に車社会なので、「最寄の駅」という発想はないのでした。あしからず)
7日のライブでも、首都圏違和感トークが出るかもしれません。