ことりたちの声

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この季節は、毎日のようにウグイスの歌が響きわたります。
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♪ ホ~~~~~~~~ ホケキョ
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なんともいえないクレッシェンドのついた、ホ~~~~~~~ の ロングトーン。そして、そのあとの、ホケキョ という短めのフレーズ。完璧に、このフレーズを歌いこなしています。「あ~~いい声」と、つい感嘆の吐息。日々この贅沢なBGMを満喫しているわけです。
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ある朝、ベランダで洗濯物を干していた時のこと。小鳥さんたちが五羽ほど飛んできて、近くの電線に止まりました。そしておしゃべりを始めたのです。が。
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ギャー ギャー  ギャー ギャー  ギャー ギャー
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久しぶりに間近で聞いた、ウグイス以外の鳥の声。「ウグイスと違って、なんて……きたない、声。。。。同じ鳥なのに、えらい違いだわ。。。」ちょっと眉間にしわを寄せた、嫌な私がいるではありませんか。
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小鳥さん達に罪はありません。かれらだって、ウグイスみたいに歌っているのかもしれません。
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声質はそれぞれ個性なのだし、ハスキーだっていいじゃない。得意分野だっていろいろなんだし。人間だって、そうじゃんよ。そうだそうだ、ウグイスだって、あんなに綺麗な声だけど、本当は嫌なヤツかもしれないし(そんなことはないと思うけど)。一瞬にして、いろんな言葉が頭の中をめぐりました。
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この小鳥さん達は、あとで考えるに、ムクドリだと思うのですが、何かを威嚇していたのかもしれません。何を?私のような考えの人間を。ちょっぴり反省モードです。