田んぼの満月


田んぼに映った満月。 

夜8時頃の我が家からの風景。
街の灯りがない分、月の明るさが際立ちます。

だけれども、その光はまやかし。
さも自分で輝いているかのように私たちに錯覚させるけれども、
そうではないのですよね。

「月の欠損」(マドモアゼル愛さん提唱)という考え方に出会った時に、
なるほど!と、膝を叩きました。
そして、月の危うさもしみじみと感じるようになり、
空を見上げて、月を、特に満月を、見つめるということがなくなりました。

むかしの人たちは、月を水面に写してお月見をしたそうですね。
盃に映った月を飲み干すことで月から解放される、といったような話も聞きました。

だから、わたしは田んぼに映った満月を楽しみます。
カエルの合唱は月を揺らし、山の端まで響いてゆきます。
なんて贅沢な夜。サイコー。