2016-09-07 夏から秋へ 佐々並音楽堂の縁側に、一匹の、ちっちゃなカエルがいました。日中は、洗濯物干しで昼寝。夜になると、虫捕り機の屋根に移動し、ひたすら、バイキング。日に日に相撲取りのようになってゆく、彼の元気な姿を朝晩、確認するのが、密かな楽しみでした。9月に入ったある朝。いつも通り、縁側に目をやると、彼の姿は、もう、そこにありませんでした。 夏が、去っていったのです。 外の音楽は、カエルの合唱から、羽音をあわせる虫たちの合唱へと変わっていました。