引越騒動の続き

新・猫髭うたたね舎の仕事部屋は、8畳の和室。
東側が全面廊下と隣接、西側が全面広縁と隣接。
その両側の建具が、なぜか入居時からありませんでした。
おかげで広々としているのですが、この時期は………寒い!

仕事部屋から足が遠のきがちなのですが、
先日、ようやく弾き語りの練習をじっくりしました。

やっぱりいいなぁ。
ピアノと向き合う時間。
頭が創作モードになる時間。
何よりも幸せな時間!

実は、今回の引越騒動はまだ終わっておらず、
訳あって、あと2軒分の荷物が猫髭に集約されることに。
これがまた半端ない量で、気が遠くなることがしばしば。
小分けに引き取り、整理、処分、片付けの日々。

寒い仕事部屋から抜け出す為の
「ハンドメイドなんちゃって建具」の設計図は
既に頭の中にあるのですが、
引越騒動が終わるまでは邪魔になるので、しばらくガマン。

早く、快適な仕事部屋でピアノを弾きたいなぁ。
その日を夢見て……今日も要らないもんは捨てたるぅー!

(モチロン、人にあげたり、
 買取してもらったりもしてますヨ)

それにしても、モノは少ないに限る。
テレビ6台、とか、
折りたたみベット4台、とか
寝具8セット、とか、
座卓8台、とか、あっても困りますから。

原点回帰、ということで。

2017年が始まりました。
なのに、ちっとも実感が湧きません。
今年の抱負、みたいなものを語るべきなのですが
珍しくの、ノーイメージ。
まっさらなのです。
どうしたものかと思いながら、
ミュージクマガジン1月号をちょろちょろと読んでいると、
引越し騒動の渦中に寄稿した、自分の記事に到達しました。
「思うことを好きに書いてください」との依頼で書いた
「本州の隅っこ、山口で思う シンガーソングライターの原点回帰」。
あれ?ここで言ってるじゃない。
そうゆうことなんだよねぇ。
きっと。
(現在発売中なのです)
今年の、というよりも、
自分の人生のタイミングとしての、なのですが、
原点回帰、ということで、いきましょう。

では、ポーじいちゃんの大風呂敷と共に、
新年のご挨拶を。
今年もよろしくお願いいたします。

シャンデリアと新幹線

前の住まいから車で5分ほどの場所に、引越をしました。
小さな山々に囲まれ、目の前に田んぼが広がる、築40年の2階建て。
せめてあと1部屋、増やしたい…と思っての引越だったのですが、
なんと、家賃はあまり変わらずして、希望を大きく上回る広々5LDK

昭和なレトロ感満載の、新・猫髭うたたね舎の誕生です。

仕事部屋は8畳+広縁。
書庫にできそうな和室もあります。
そしてリビングは、豪華シャンデリア付き!
ついつい、訪れてくれた友人知人に自慢をしている次第。
打ち合わせ、打ち上げ、なんでも来い!

それとは裏腹…バランス感覚がどこかおかしなこの家。
二階の一部屋は、確かに、ちょっぴり傾いているようですが…

トイレが、狭い。
とにかく、狭い!
笑える程、狭い!!

私は、比較的ちびっこなので大丈夫ですが
体格のよろしいお方は、お困りになることもあるかと。

和式の便座の上に、洋式の便座を載せているのですが、
スボンの上げ下ろしなどで、膝がドアにあたりそうだし、
トイレットペーパーで拭くのも、
洗った手をタオルのところまで伸ばすのも、窮屈。

しかも、こちら、上下水共に来ていない物件で
井戸水&汲み取り(前の物件もそうだったので、個人的には大丈夫)。

用を足したある男性が、トイレから出てきて言いました。
その例えがあまりにも素晴らしすぎて、私は感動したのです。

「まるで、新幹線のトイレだ」

お陰さまで、それ以来、
我が家ではトイレに行くことを「新幹線に乗ってくる」と言います。

あなたにも、是非一度体感して頂きたいです。
どうぞお気軽にお越しください。

見てて欲しいんだもん もん もん〜♪

「♪大風呂敷 ひろげて〜 腹が立つんだもん もん もん〜」

前回のエッセイネタ、新曲「もんもんタイフーン」は
まわりで密かなブームになっています。


さて、先月の横浜滞在時に、占いをしてもらう機会がありました。
占い師さんは、開口一番、

占「大風呂敷を広げなさい」
私「は??え???私が???広げるんですか!!?」
占「もちろんですよ、あなたが大風呂敷を広げるんです。
  そしたら、それがいつのまにか本当のことになってますから。
  どんどん大風呂敷を広げなさい」

ほ〜〜〜。そうだったのか!
広げられてる場合じゃなくて、私が広げるのか!
しかし、突然そう言われてても……

ひとまず現物に馴染んでみようという思い、実家の母に言った。
「このウチに確か大風呂敷あったよね。貸して〜。
 大風呂敷を広げる練習に使うからさ〜。」

母は二階を探したのち、小さくたたまれた風呂敷を手に戻って来た。
「思ったのが出てこなかったけど、こんなんでいい?」。

広げるとあちこちに継ぎがあり、かなり年季が入っているのがわかる。
「あれ?すみっこに、なんか書いてある」

今にも消えてしまいそうな文字を、ゆっくり読んでみる。
「……もてき しろう 茂木紫郎!おじいちゃんのだよ!これ!」

ああ、ポーじいちゃん。
こんなところで、ポーじいちゃんに見守られることになるとは
夢にも思わなかった………。


上手に大風呂敷を広げられるか、
見てて欲しいんだもん もん もん〜♪
ね、ポーじいちゃん。

台風の原理


今朝の山口は、台風通過中につき、
雨と風のオンパレード。
猫髭うたたね舎の庭は、最近、お手入れおサボリ中。
のびやかな草たちが波打って、それはそれはキレイなのです。

先日の、ワンマンライブでは、
新しい歌をいくつか初披露しました。
その中のひとつが「もんもんタイフーン」。
私の周りの、台風みたいな人、を描いたものですが、
お陰さまで、大好評でございました。
モンブラン」という歌がうまれて、歌い始めた頃、
みなさんから、差し入れやらお土産やら…
あちこちで、モンブランを頂きましたが、
最近、台風が多いように感じるのは
同じ原理なのでしょうか。


さて、10月は、
山口でのイベント&企画コンサート。
そして後半は東京&群馬に出かけます。
笹子重治さんとのデュオも、新レパートリーも、
どうぞお楽しみに!

夏から秋へ

佐々並音楽堂の縁側に、
一匹の、ちっちゃなカエルがいました。

日中は、洗濯物干しで昼寝。
夜になると、虫捕り機の屋根に移動し、
ひたすら、バイキング。

日に日に相撲取りのようになってゆく、彼の元気な姿を
朝晩、確認するのが、密かな楽しみでした。

9月に入ったある朝。
いつも通り、縁側に目をやると、
彼の姿は、もう、そこにありませんでした。
夏が、去っていったのです。
外の音楽は、
カエルの合唱から、
羽音をあわせる虫たちの合唱へと
変わっていました。

車内さながら

山口での第二の拠点、
佐々並音楽堂(萩市)に数日滞在していました。
標高250m、クーラーなし。
日本の原風景が残る、快適な空間です。
 ←クーラー不要。
今日、そこから下って
(佐々並の方々は、山口市内に行くことを、こう言います)
猫髭うたたね舎に戻りました。
玄関の引き戸を開けると
ううっ………………!!!
息もできないほどの、尋常ではない暑さ。
ドアノブ、アッチッチ!
蛇口ひねったら、水がお湯になってる!
こりゃ、家全体が、閉めきってる車内だよぅ。
古民家とは言えない、微妙に古い平屋。
周りじゅう窓だらけ。
壁、薄め。
冬は寒く、夏は暑い。
……ので、仕方ないといえば、仕方ないのですが。
こんなに暑いことは、
今までありませんでした。
クーラー君をフル稼働でつけていますが、
「普通」の状態になるまでに(涼しい、ではない)
かなりの時間がかかりました。
明日からは、猫髭で連日録音作業。
嫌だけど、クーラー君には常時動いてもらわないと
仕事にならなさそうです。
世間様は、お盆休みに突入だとか。
しばらくこの天気が続くようですね。
みなさま、どうぞご自愛ください。