七色のキジ

佐々並音楽堂(萩市)での夕暮れ時。
外で、「ギィーーギィーーーグワーーー」と
謎の音が聞こえました。
「キジかなぁ?」
音楽堂の主に向かって、口にした途端、
昼にも、大きなキジを見たことを思い出しました。
「ねえ、昼、車に乗ってた時もキジを見たよね?」
「…?見てない」
「え?私が助手席に乗ってて、
 私の携帯が鳴って、電話でしゃべっている間に、
 前を、キジが、右から左へ歩いていったじゃん?」
「…知らん…そら、幻や」
実は、キジを見たシーンは鮮明に覚えているのに、
その前後の記憶があやふやで
推測すると、車に乗っていたあの時間が
一番、それっぽい、気がしたのですが…。
ゆうゆうと横切る姿に、
オスって、こんなに色が綺麗なんだなぁと
えらく感心したのです。
でも、やけに七色っぽく鮮やかで非現実的な印象もあり………
思い返すと、すごく細長ったような気もするし…
でも、「見た」という強い実感はあって……
夢なのか、現実なのか、はたまたそれは妄想なのか。
なにやら最近、そのテのことが多いようです。
今月末、歳を重ねる時に、新しい扉が開く、
その前触れなのかもしれません。(ホント?)
夕暮れ時の音も、七色のキジも、
楽しい謎を残して、置いておくことにします。