天国の桜

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ここ半年、SNSで毎日、目にする、
横浜の母の、早朝ウォーキングの写真。
ある日の投稿に、息をのんだ。

見覚えのある、懐かしい桜。
幾重にも重なる花びら、上品な色、
小さな花たちが顔を寄せ合い、手毬のようになり、
いくつも、枝にたわわになっている。

実家の庭に咲いていた八重桜、
まさに「はなてまり」はないか!

半世紀に渡り、わたしたち家族を
ずっとずっと見守ってくれた、はなてまり。
我が家のシンボルのような存在だったけれど
昨年、とうとう息絶えてしまった。

だけど、ここで、生きていたんだ!

気ままな寄り道の先で、奇跡の再会となった
母の感激ぶりも、十分に伝わってきた。

ちょっとした田園風景ともとれる中で
咲いている、はなてまりは、
まるで、天国の桜のようだ。

そうか。
わたしたち家族みんなが、この世を去った時は、
天国の、はなてまりの下で、
また顔をあわせることができるんだ。
そうか、そうゆうことなんだ。


www.youtube.com

年度末。三者会談。

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3月といえば、今までのことを整理し、
新たな旅立ちに向けて準備をする時期。

落合さとこ生配信ライブ会場でお馴染み、
猫髭うたたね舎リビングにて、
招き猫ちゃん、
そして、新メンバー、むにゅむにゅダルマ君と、
今後の活動について、話し合いました。

やりたくて仕方がない通常ライブについて、
5月をメドに再開したいこと、
それまでは、ラジオや生配信ライブなど、
電波やインターネットを通じて、皆さんと繋がりたいこと、
などを、確認致しました。

リアルにお会いできるまでは、
是非、積極的に、
月に一度の「ラジオ招き猫」や、
春のラジオ特番(詳細は ochiaisatoko.comへ)
猫髭リビングからの生配信ライブ(アーカイブも残しています)、
また、山口でうまれた歌(今月は本人出演!)などで
お楽しみ下さいませ~!

会えない時間が~♪
愛そだてるのさ~♪

youtubeの新コンテンツや、新曲制作など、
クリエイティブなことや、
めちゃめちゃ地味な事務作業など、
いろいろやりながら、
元気に過ごしたいと思います。

ヘックショ~ン!(今年は花粉症がスゴイ)。

黄金に輝く招き猫

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猫髭うたたね舎のリビングで、ひとときを過ごし、
夕方、ピアノの仕事部屋に戻ると、
招き猫が黄金色に光っているではありませんか!
西陽が、ドンピシャ!

あまりの美しい風景に、
招き猫の後ろに回りこんで、もう一枚パシャリ。

これは!ご利益がありそうです。




 

居候のようなもの

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今年はどんな年になるのかな。
さっぱりわからないけど、それでも、
朝が来て夜が来て、もう十日も経つんだなぁ。
.
朝、居間のガスファンヒーターを、ピッ!とつける。
現在温度 4度。
たいてい、そんな感じ。
 .
しかし、この寒波のおかげで、一昨日は、ピッ!
現在温度 L 。
初めて見た表示。Low、すなわち‥‥‥氷点下。
窓ガラスの結露も、バッチリ凍ってた。
 .
そりゃ、寒いですけど、
そもそも、我ら人間が、勝手に、地球サンに、
居候させてもらっているようなものなんだもの。
文句いわない。
 .
とはいえ、我らも、よくやるよなぁ。
洞穴とかで暮らしてたハズなのに、こんな文明を持つようになってサ。
 .
しまいにゃぁ、居候ということをすっかり忘れて
大家だったり、地主のような顔をしているヤツもいる。
そんな顔が大きいヤツほど、謙虚さとか思いやりとか‥‥‥
そうだなぁ、形のないものは、持ってないみたい。
 .
だから、おこったのかなぁ。
いい加減にせんかい、きづけ、コラ!
そんなメッセージなのかなぁ。
去年からの出来事は。
 .
兎にも角にも、わたしは元気です。
みなさんも、こころ、からだ、共にすこやかに、お過ごしください。

わたし、知ってる。

家で過ごす時間が多かった一年。
Youtubeを見る時間も増えました。
.
そんな中、ある人が、
「TANDEN(丹田)瞑想」なるものを教えてくれました。
.
「おなかに こころを おさめよう」という考え方が、
私は好き。
.
これを提唱している小出瑶子さんというかたが
Youtubeでレクチャーしてくれます。
.
「さぁ、イメージしてください。
 自分の顔が、透明になって、お腹のところに降りてきます、
 お腹のところに降りた、その透明な顔が、呼吸をしています……」
.
なるほど〜。
こうゆうイメージか〜。
ふむふむ、わかりやすい。
………ん?お腹に顔?
なんか、わたし、知ってる気がするぞ。。
…………あっ!
.
それ以降、この動きのことを、密かに
太陽の塔になる」と呼んでいます。
.
ちなみに、私と、太陽の塔は、同い年。
1970年に誕生しました。
.
.
来週末は、太陽の塔がある地域へ出向きます。
ライブ会場で、みなさんとお会いできますように!
まだまだお席がございます。

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小さな裸足

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7月の生配信ライブで朗読した書きおろしエッセイが
好評だったので、こちらにも、ちゃっかり載せておきます。

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裸足が気持ち良い季節。
.
そんな切り口から、7月の「ラジオ招き猫」では
「小さな裸足」という作品を聴いてもらった。
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私の22.5センチの小さな足は、母親譲り。
指の形や爪の生え方までそっくり。
そんなことを歌った歌で、1999年に発売した
私の初めてのソロアルバムのタイトル曲でもある。
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アルバムの発売日は、当時、私の姉のところにやってきた
赤ちゃんの、出産予定日に決めたのだった。
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姉もまた、私と同じ母親譲りの小さな足だ。
三人の裸足を並べたら、誰が誰の足だかわからないくらいだ。
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ところが顔については、姉と私はまるで似ていない。
姉の幼稚園の頃の写真は、目がくりくりしていて可愛いの一言につきる。
それに引き換え、私の写真は、仏頂面でまるでお猿さんみたいだった。
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.
話はぐりっと戻り、姉のところにやってきた赤ちゃんは、期待を裏切り、
アルバム「小さな裸足」の発売日より1日早く、この世に登場した。
その後、すくすく育ち、今や21歳の女子大生!
.
そして、この21歳女子大生が、最近になってよく口にする言葉がある。
.
私のマスク姿の写真を見て、「マジ、ママかと思った」。
私がピアノ弾き語りをしている横顔の写真を見て「ほんと、ママかと思った」。
.
「ママかと思った」
.
言われてみれば確かにそうだ。
改めて自分の写真を見てみると「マジ、姉かと思った」
この歳になって、目元や顔つきが、似てきたようだ。
21歳女子大生がこの世に登場した頃には、予想もできなかった展開だ。
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そして、わたしは最近きづいた。
21歳女子大生のふとした表情が、彼女の祖母、つまりは
私の母と、そっくりな時があることを。
そんな時、私は、ひとり、つぶやくのである。
.
「マジ、ママかと思った」。


どちらを選ぶのか

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山口のお役所系のロビーで、ちょっと時間をつぶしていた時のこと。
となりのテーブルの、50代と思われる、同僚同士でしょうか、
二人連れの会話が聞こえてきました。

「ウチの子、東京に出たいって、ずっと言ってたんよ」
「そうよね。一度は出たいって、みんなそう言うよね。
 ウチの子もそうじゃった。」
「ところがね、コロナで、東京は怖いって言い出した。行きたくないって。
 あんなに人が多いところでクラスターが起きたら、そら恐ろしいって」
「山口は、全然違うもんねぇ」
「正直、ホッとした。ここは暮らしやすいもんねぇ」

その話を聞きながら、
少し前に読んだネットの記事を思い出していました。

今の日本は、都市集中、一極集中の度が過ぎている。
通勤の満員電車が異常でないと感じるくらいに人々は麻痺している。
本来は、地方分散型を目指すべきだ。
2025年〜2050年の間に、あと戻りできない分岐点がやってくる。
その時に、私たちは、破綻に向かう都市集中型を突き進むのか、
はたまた、よりよい未来のために、地方分散型を選ぶのか。

といったような、記事。

私は、今住んでいる山口が好き。
ここには、人が、人として暮らすのに、ちょうど良いリズムがあります。
都会からやってきたからこそ、よくよくわかるのです。
日本のあちこちに、まだまだ、このような場所がたくさんあるハズ。

我が家の隣の、田んぼの持ち主さん、こんな心配をしてくれてました。
「カエルの声がうるさすぎて、寝られんしでしょう?」

うふふ。
確かに大音量ですけど、季節限定の贅沢な子守唄です。
今夜もぐっすり眠れそう♥